SNS等では触れてきましたが、4/23日より新機種
「Pires」の販売を開始いたします!
今回のブログでは、「Pires」に至った経緯、サウンドの特徴などを紹介させていただこうと思います。
実は、私が正式にエフェクターを販売し始めた去年の年末の時点では、「Pires」は全く予定のないエフェクターでした。
「Pires」を設計し、作ろうと思ったのには2つの理由があります。
販売を開始し、取り扱っていただけれるお店ができて、納品などに寄った際にエフェクター売り場を見ると「TS系」が沢山ある事に気付きます。
やはりTS系は不滅なんだな。。。と強く感じましたし、やはり自分のランナップの中にもTS系を入れておくべきなんじゃないんだろうか?と考え始めました。
もう1つは「長嶋朋希」さんの存在です。
朋希さんは、本当に親しくしていただいて、私が作ったエフェクターを沢山試して頂いています。
実際に朋希さんが仕事として使っているボードの製作を手伝ったりして、朋希さんがどんな音が好みなのかは、なんとなく解っていました。
朋希さんは、比較的しっかりとローが出た音を好む様に感じています。
一方で私は「ハイに特徴を感じるICS」と、最近よく言われます。
自分では全く意識はしていませんでしたが、ハイ寄りな音作りをしていた様です。
「TS系」
「ローが出た音を好む朋希さん」
2つ共、音で見ると私とは遠い位置にあります。
イコールで、もし作ったら面白いと思いました。
ここから、頭の中で練り始めました。
上記の2つのワード。
そこに「しっかり歪むこと」
活動を開始してから「3モード対応にしてほしい」と要望を受ける事が多かった。
また「ギター本体のボリュームに追従する事」も加えました。
ここから、頭の中で回路図を書いていきます。
レスポンスを求める事から、入りと出のバッファはカット。
トーン回路はTSを踏襲する。私はTSのトーン部こそがTSらしさを出している部分だと思っていますので。
ザッと回路図を書き、ブレットボードに有りもので組んで音を出してみました。
え。。。メッチャ良い音。。。
正直言って、最初からかなり手応えがありました。
その後、時間を掛けて細かい定数の調整、コンポーネントセレクト。
何台か試作機を作り、色々な方に弾いていただきました
皆様、同じ事を言っていて
「今までのICSの中で一番良い」
皆共通してこう言ってもらっています。
製品版になった「Pires」を弾いて思うのが、
やはりICSのエフェクターだなと(^_^;)
良くも悪くも、やはりハイに癖があると思います。
正直言うと、音の幅を凄く広く持たせてあるので、
全てのツマミ位置が使えるというエフェクターではありません。
ギターによっては、設定によって音が潰れたりもします。
出せる音の幅が大きいだけ、もしかしたらスイートスポットを探すのが難しいかもしれません。
ある方はクラプトンを弾き。
ある方が弾くとヴァンヘイレン。
実際、そんな嘘の様なエフェクターです。
弾かれる人によって、全く違う音が引き出されます。
「Pires」の1番のポイント。
クリッピングのモード変更によって得られる、全く異なるキャラクターの音?
ディストーション?と思える位まで歪むヴァーサタイルなところ?
私が感じているのは、トーンの操作による音色の変化です。
先述した様にトーン部は、TSを踏襲していますが、ちょっとだけフックを入れてあります。
トーンを時計回りに回していくと、ハイがキツくなるのに伴って歪み感が増していきます。
この歪み感ですが、コンプレッション感が少ないオープンな歪み方です。
このポイントをおさえて音作りをしていただけると、何となくわかり易いと思います。
色々と取り留めもなく書き連ねてきましたが、
是非手に取って音を出していただきたいです。
ICSを応援していただいている方には、新しいICSの音を。
最近、ICSに興味が出てきた方には、まずこの「Pires」を弾いてみていただきたいと思っています。
「Pires」の販売価格ですが、税込19800円(消費税1467円)となります。
最後によく聞かれる「Pires」という名前の由来について。
私は海外のサッカーが好きです。
1番好きな選手の名前が。。。(*゚▽゚*)
ずっと前から、いつか「とんでもなく、お気に入りのエフェクター」が出来た時に名付け様と思っていました。
つまり、そうです。
「とんでもなく、お気に入りのエフェクター」という事です!
よろしくお願いいたします!
0コメント